【2021年版】資産を増やすための初心者向け運用法を徹底解説
資産を増やしていく方法には「貯蓄」「投資(資産運用)」「事業」の3つがあります。堅実に支出をおさえられるなら「貯蓄」、時間が作れてビジネスを作れるなら「事業」がおすすめですが、現在の生活を変えないのであれば「投資」が最も現実的でしょう。
投資と資産運用は似た言葉ですが、投資は利益を得ることを目的とする一方、資産運用は資産を守りながら増やすことを目的とする意味合いで使われます。
今回は利益を目的とするよりは「資産を守りながら増やしたい」、資産運用初心者の方に向けて以下を解説します。
- そもそも資産運用すべきか判断する方法
- タイプ別おすすめ資産運用法
- 初心者が資産運用で注意すべきこと
ぜひ最後までご覧ください。
目次
資産運用はするべき?自分に必要か判断する方法
まずは資産を増やしたいと考えている理由や目的を整理してみてください。
例えば、「できるだけ短時間でお金を貯めて自分の生活を充実させるために使いたい」という人もいれば、「家族のために少しずつでいいから増やしたい」という人、そしてあるいは「老後の生活の心配が解消できればいい」という人などがいます。
こうした各人の資産運用の目的の違いによって、適した投資方法も違ってきます。
さらには、個人の支払い能力(もしもリスクを被った時に、どのレベルまで耐えられるか)によっても、向いている方法が異なります。目的によっては積極的な資産運用が必要ない場合もあります。
資産運用前に確認したい3つのポイント |
1.いつまでにいくらの資産を築きたいのか |
2.その資産を作るためにかけられる元手、積立額はいくらか |
3.どのくらい資産運用に時間を割けるか |
資産運用というのは投資なので、ある程度は損をする可能性があることを理解しなければいけません。たとえば、「60歳までに老後資金を2,000万円貯めたい」と考えている35歳、年収500万円の方がいたとします。
すでに貯蓄は500万円あり、給与の30%は貯金している場合、資産運用をしなくても60歳までに2,000万円を達成できます。
このような場合に「増やせるだけ増やそう」と考えて、リスクの高い投資をして損をしてしまうともったいないですよね。
「貯金しているよりはいいかな」という程度で始めても問題ありませんが、なんとなくこのくらいというのをイメージしながら始めましょう。
自分に合った資産を増やせる投資方法はどれ?4つのパターンを例に考えよう
今回は目的や運用方針別に分けた以下4パターンに合った資産運用法を紹介します。
- リスクの少なさを最優先したい
- 短期で大きな利益も狙っていきたい
- 中長期的に安定した運用を続けたい
- 老後など将来に安定した収入が欲しい
自分に一番近いと思う項目を見てみてください。
あくまでも目安・参考ですので、個人の支払い能力も踏まえたうえで本当に適しているかどうか、可能であればファイナンシャルプランナーなどの、専門家の意見を取り入れて慎重に判断しましょう。
▼今回紹介する投資
リスクの少なさを最優先にしたい | ・個人向け国債
・個人向け社債 |
短期で大きな利益も狙いたい | ・株式投資
*配当狙いであれば安定運用も可 |
中長期的に安定した運用がしたい | ・投資信託
ー上場投資信託(ETF) ー不動産等信託(J-REIT) ・不動産投資クラウドファンディング |
老後など将来に安定した収入を得たい | ・資産形成型の不動産投資 |
1.リスクの少なさを最優先したい人向け
リスクの少なさを最優先して資産を増やす場合、極論を述べると、“投資をすること自体にこだわらなくてもいい”のです。
何故なら、リスクがまったくない投資方法は存在せず、絶対にリスクを被りたくない人は、そもそも投資をするべきではないからです。
投資について具体的に考えたことはなくても、ほとんどの人が活用しているであろう「銀行預金」は、預けた分だけお金が貯まり、引き出した分だけお金が減るシンプルな仕組みですし、本当にわずかながら金利も付きます。
マイナス金利が続く現代社会において、銀行預金で得られる利益はきわめて少ないですが、能動的に動いて損をすることが怖い人は、シンプルに貯金をする以外の資産運用方法に、今は無理して手を出さなくていいのではないかと思います。
ただ、あくまで“投資をする”方向に動きたく、それでいてリスクを最小限に抑えたいのであれば、銀行預金よりもほんの少しリターン(利益)が大きい、「個人向け国債」や「個人向け社債」があります。
■ 個人向け国債の特徴 (リスクかなり小、利益かなり小)
個人国債とは、その名の通り「国」に投資をするイメージのものです。
国にお金を貸している間、年間にして0.05%の金利を、半年ごとに受け取ることができます。
銀行預金の金利の平均が約0.03%であることを踏まえると、わずかながら個人国債のほうがお金が増えやすいのです。
また、1番の特徴は発行元が日本であることによる、信頼性・安全性でしょう。
■ 個人向け社債の特徴 (リスク小、利益小)
個人国債よりもリスクが上がるものの、得られる利益も少し多めに見込めるのが、個人社債です。
国にお金を貸すのではなく、いち会社にお金を貸すので、倒産リスクの低い企業をしっかり見極める必要があります。
ちなみに、資産運用初心者の方の中には、この個人社債と「株式投資」を混同する方もいらっしゃるようですが、個人社債は、‟会社が何らかの目的で資金を調達するために発行する社債を、個人向けに販売(小口化)している”ものなので、あくまで投資家からの‟出資”であり、企業側に返済義務のない「株式投資」とは、スタンスが大きく異なります。
【POINT】リスクを少なく老後資金を貯めるならiDeCo(個人型確定拠出年金)も可
近年、iDeCo(個人型確定拠出年金)が話題になっています。iDeCoとは、簡単に言うと自分でつくる年金制度のことです。
「今の公的年金制度が、自分の老後もきちんと機能しているの?」と不安に思う人が、年代を問わず増えてきているのかもしれません。
iDeCoの運用は自己責任ではありますが、その代わりに他の年金制度が破綻した時の影響を受けないというメリットがあります。
自分の老後生活に重点をおいてリスクの少ない投資をする目的においては、iDeCoの加入も視野に入れるといいでしょう。
2.短期的な収益を得ることも考えたい人向け
「投資開始から1年以内でそれなりに資産を増やしたい」「時間をかけて勉強しながら大きな収益を作れるようになりたい」という人には、株式投資という方法がおすすめです。
株式での資産運用には、株を保有している企業の利益の還元である「配当」と安いときに買って高いときに売る「売却利益」があります。
リスクが大きいイメージを持つ方も多いですが、配当を目的として「基本的に売らない」というスタンスでいれば、損失は確定しません。一方、売却益を得ることをメインとすると、短期的に利益を得られるものの、損をするリスクも大きくなります。
かなり頻繁に株価の変動をチェックすることになりますから、売却益を目的とする株式投資はまめな性格の人に向いています。ただし、一度売却益を得るとその成功体験から、ゆとり資金以上の金額をつぎ込んでしまう人がいるので注意しましょう。
株式はいくら値下がりしていても、売却しない限り損失は確定しませんが、ゆとり資金でやらないと売却せざるをえなくなり、大損を出す可能性があります。
冷静に見極めつつ、長期的・短期的どちらの目線でも見ていける人に向いている資産運用です。
株式投資に挑戦してみたい方は「はじめて買う株の銘柄の選び方 | 3つの方法で株式投資が楽しくなる!?」をご覧ください。
3.10年、20年程度の中長期的な期間で安定した利率を保ちたい人向け
大体1年から10年くらいの期間をかけて、なるべく小リスク、その代わりローリターンを得る方法に「個人向け国債」や「個人向け社債」があることは、先ほど説明しました。
同じくらいの期間で、多少リスクをとっても国債・社債よりも効率よく資産を増やすよう試みるなら、投資信託が選択肢に入ってきます。
厳密に言うと、投資信託自体がハイリスクというわけではありません。
投資信託とひと口に言っても、その種類には様々あって、その中にローリスク・ローリターンなものがあれば、ハイリスク・ハイリターンなものもあり、自分が背負えるリスクに合わせて選択できることが特徴なのです。
いわゆるミドルリスク・ミドルリターンで資産を増やす方法も、投資信託の中では何種も見つかります。
以下では、注目度の高い「上場投資信託」と「不動産投資信託」について取り上げました。
1)上場投資信託(ETF)の特徴
投資信託は運用をプロに任せられて初心者向けであるというメリットがある一方、手数料がかかるというデメリットが存在します。
その手数料が比較的安いものが、上場投資信託(ETF)です。
手数料の安さ以外のさらなるメリットは、リスク分散のしやすさにあります。
例えば、東証第1部の全銘柄の動きを反映した株価指数(TOPEX)に連動した上場投資信託を行う場合、TOPEX全体に対して投資を行うことと、ほぼ同義です。
特定の銘柄に詳しくなくてもよく、インデックスに沿った機械的な運用ができることは、上場投資信託ならではの強みだと言えます。
ETFについて詳しく知りたい方は「ETF(上場投資信託)のメリットは分散投資のしやすさにある | メリットを活かせる人の例も紹介」をご覧ください。
2)不動産投資信託(REIT)の特徴
‟プロに運用を任せられる”などのメリットは、他の種類の投資信託と同様ですが、不動産投資信託(REIT)はさらに以下のような特徴があります。
- 直接的な不動産投資よりも少額で運用することができる
- 配当収入なので直接的な不動産投資よりも利益が安定している
- 直接的な不動産投資よりも売買が容易
長期的に資産を増やしたい投資家に人気の不動産投資のハードルが、少し低くなっているイメージですね。
ただ投信法の変更や投資法人の倒産など、不動産投資信託‟ならでは”のリスクにも目を向けておかなくてはいけません。
3)不動産投資クラウドファンディング
投資信託ではありませんが、不動産投資信託のように小口で不動産に投資する「不動産投資クラウドファンディング」があります。不動産投資信託が物件を運用する企業に投資するのに対し、不動産投資クラウドファンディングは物件自体に投資をします。
1万円程度の少額から投資できる業者もあるので、気になる物件があれば勉強がてら投資してみるのもいいでしょう。
不動産投資クラウドファンディングについては「不動産投資クラウドファンディングとは? | 特有の利点・リスクも解説」でも解説しています。
4.老後など将来に安定した収入が欲しい人向け
今まで紹介してきた資産運用は株式や投資信託の銘柄など、投資先を細かく自分で選んでいく必要がありましたが、長期的にほったらかしで資産を形成したい人には不動産投資がおすすめです。
物件はローンを利用して購入する場合が多いので、ワンルームマンションであれば頭金や諸費用を合わせて70〜100万円程度で始められます。ローンの支払いが完了する20~30年後くらいまではさほど大きな収益はありませんが、ローンの支払い完了以降は安定した不労所得が入ることになります。
家賃の回収や入居者募集、修繕・リフォームなど必要な業務は多いものの、すべて管理会社に委託可能です。信頼できる不動産投資会社に任せれば、基本的に自分は家賃収入を待つだけの運営にできます。
もちろん投資なので、建物の破損や空室で家賃収入がなくなるといったリスクもあります。しかし、修繕費用を積み立てたり、家賃保証をつけたりといったサポートのある不動産投資会社のもとで運営すれば、低リスクでローン完済後の安定した家賃収入と不動産という現物資産が手に入ります。
リスクをおさえた運営を強みとする会社で投資をする場合は、月に1.2万円程度の積立が必要です。不動産投資ローンを組む際は団体信用生命保険に入るので、生命保険にあてていたお金を代わりにあてていると考える方もいます。
団体信用生命保険とは「債務者が死亡したり、高度障害を持ったりした場合に、ローン返済の義務がなくなる制度」です。残債なしの状態で相続人に不動産を相続できるので、生命保険代わりになるのです。
安定したほったらかしの不動産投資に興味がある方は、グランヴァンの資産形成型不動産投資を検討してみてください。
【POINT】不動産投資にも様々な種類があり、リターンやリスクの大小が異なる
不動産投資とひと口に言っても、様々な種類はあり、それぞれリターン・リスクの大小が異なります。
代表的なのは、以下の4種類の不動産投資方法です。
1.新築一棟マンション投資
2.中古アパート一棟投資
3.区分マンション投資
4.戸建て投資
資産運用の初心者が始めやすいのは、区分マンション投資とされています。
初心者が資産運用で注意すべきポイント
自分に合いそうな投資になんとなく目星をつけたら、始める前に注意すべき点を把握しておきましょう。
- 生活に支障をきたさない範囲で運用をする
- リスクを管理する
- アドバイザーを見つけておく
1.生活に支障をきたさない範囲の運用をする
資産運用をする際は、絶対に生活に支障をきたす額を運用に回してはいけません。資産運用と投資の違いは、優先すべきが「資産を守ること」か「利益を得ること」かで異なります。
一度の成功体験から生活資金まで運用に回してしまうと、一歩間違えると破産手前まで追い込まれてしまう可能性もあります。資産を守れている状態ではなくなってしまうので、「給与の20%」「月3万円」というように、投資にあてる資金を常にコントロールしましょう。
2.リスクを管理する
基本的にゆとり資金で運用をしていれば、仮にその資産が0になっても生活に問題はないので、最低限のリスク管理はできています。
ただ、なかなかゼロになることを覚悟するのは抵抗がある方が多いため、以下を想像してリスクをコントロールしましょう。
- この資産の価値が急落するのはどんな場合か
- どのくらいまで落ちる可能性があるか
- 長期保有していればリカバリーできそうか
株式であれば過去の株価変動を参考にして、最悪のケースやリカバリー可否を考えてみてください。考えた結果に応じて、投資先を分散すればリスクをおさえられます。
不動産投資なら、不動産投資会社に過去に家賃が急落したケースがあるか、建物の倒壊で厳しい状況に陥った顧客がいたかを聞いてみましょう。投資商品であるため、企業は「絶対損しません」とは言えませんが、誠実な会社であれば、さまざまなトラブルに対する対処法を説明してくれます。
資産運用は1年や2年ではなく、10年や20年の長期投資です。多少の値動きや価値変動で動じることのないよう、安心材料としてリスクをあらかじめ計算しておきましょう。
3.アドバイザーを見つけておく
可能であれば、ファイナンシャルプランナーやマネーコンサルタントといったアドバイスを受けられる金融の専門家を見つけておくといいです。
「資産運用なのに、いつのまにか利益が目的になってしまった。引き際がわからない」
「投資商品を紹介されたが、詐欺のような気がする」
このような状態のときに、初心者が一人で判断をするのは危険です。安全な運用がしたいのであれば、アドバイザーを見つけておくことをおすすめします。
不動産投資会社にはFPの資格を持った相談員がいる場合もあるので、なにか不動産投資以外でトラブルがあったときも相談に乗ってもらえる可能性があります。
投資で資産を増やすためには慎重な比較検討が大事
以上、投資で資産を増やすための考え方、投資方法の選び方について説明しました。
ここで取り上げた情報は、初心者さんでも分かりやすい基本的な部分のみであり、本当はもっと奥が深いです。
それが投資の難しさであり、あるいは楽しさ(達成感のようなもの)でもあるのかもしれませんね。
まったく資産運用に関する知識が無い状態から独学し、失敗せずに投資で資産を増やすことは、決して容易ではないでしょう。
- 地域のセミナーに参加する
- 資産運用のプロに相談する …etc
ただし上記のような活動を行い、自分に合った投資方法を時間をかけて比較・検討すれば、シンプルな貯金よりも効率よく、資産を増やす方法がうまく絞り込めるはずです。
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