ETF(上場投資信託)のメリットは分散投資のしやすさにある | メリットを活かせる人の例も紹介
皆さんは、投資信託の種類として「ETF」というものがあることをご存知でしょうか。
投資信託と株式の中間として考えられているETFは、手軽に分散投資を行うことができます。
リスクを抑えて堅実にリターンを得る方法として、投資の初心者でも手を付けやすいものです。
本記事ではETFにはどのようなメリット、デメリットがあるのかについて通常の投資信託と比較してまとめてみました。
更に、少額から投資でき、堅実にリターンを得る投資方法として、ETF以外にはどのような方法があるのかについても紹介致します。
これから投資を考えられている方や、投資の幅を広げていきたい方は是非参考にして下さい。
ETFは「投資信託」の一種である
ETFとは「Exchange Traded Fund」の略称で、日本語では上場投資信託といいます。
つまり、投資信託の一種として含まれるものです。基本的に、銀行や郵便局での取り扱いはなく、証券会社でのみ取り扱われています。
ETF(上場投資信託)と、通常の投資信託との違いは、値動きの分かりやすさや売買の柔軟さによく見られるようです。
ETFで資産運用をする4つのメリット
- 1つ購入するだけで分散投資していることになる
- 値動きがわかりやすい
- リアルタイムの取引が可能
- 信託報酬が割安で、売買手数料も証券会社によっては安い
ここからはETFの持っている、4つのメリットについて紹介致します。
【1】1つ購入するだけで分散投資していることになる
分散投資は「資産運用の基本」とも言われています。
何故なら、1つのところにまとめて投資すると、大幅な下落があったときに大きな損をしてしまうリスクが高まるからです。
例えばA社の株のみ、100株10万円で購入したとします。
200円の株価上昇があった場合、得られる利益は2万円となります。
しかし同額の下落があった場合、2万円の損をしてしまうことになります。
では、分散投資をする場合は、どうでしょうか?
仮に、A社の株を50株5万円・B社の株を50株5万円で購入するとします。
ある日、A社の株価に200円の下落があり、1万円を損してしまいました。
しかし同時に運よく、B社の株価が300円上昇したために、1万5000円の利益が発生しました。
この場合は損も得も両方していますが、最終的には、差し引き5000円の利益に落ち着いています。
分散投資は1つに絞った投資よりも、利益は少額になる場合が多いですが、ある日の損失を別の投資先の利益でカバーできる可能性があることが強みです。
ETFは、この分散投資を2万円から少額で行うことができます。
ETFには、日経平均など1つの銘柄を指定して買うと、それでもう複数の企業に投資ができる仕組みがあるのです。
要は、「市場全体への投資が少額で可能」と考えると分かりやすいですね。
【2】値動きがわかりやすい
ETFは特定の指数に連動して上下する為、値動きがわかりやすいです。
例えば日経平均であれば、日々のニュースで簡単にチェックすることもできるので、値動きが把握しやすいですね。
投資信託の場合、1日1回発表される基準価格を元に売買を決めなければならないので、最初は不安に感じられることもあるでしょう。
【3】リアルタイムの取引が可能
ETFは株式同様、証券会社が取引所として存在しています。
そのため、証券会社の営業時間であれば好きなタイミングでの取引が可能です。
取引時間は9時から11時半までと、12時半から15時までの計5時間です。
営業時間外でも、証券会社に売買の注文を出すことは可能です。
また株式と同じように、成行注文や指値注文が出来ることもメリットです。
【4】信託報酬が割安で、売買手数料も証券会社によっては安い
ETFの手数料は基本的には2つで、「①信託報酬」と株の「②売買手数料」です。
まず、一般的な投資信託と比較した場合、ETFの信託報酬は低めの傾向にあります。
そして、売買手数料は証券会社によって異なり、ネット証券会社等を利用することで比較的安く抑えることができます。
信託報酬やその他手数料は、常に投資者負担となりますので、長期運用を考えられるならETFが良いと言えます。
ETFで資産運用をする3つのデメリット
- 一般的な投資信託よりは少額運用に向かない
- 配当金の自動再投資はできない
- 上場廃止のために取引できなくなるリスクがある
【1】一般的な投資信託よりは少額運用に向かない
投資信託は、1000円単位でもできるのに対し、ETFは10万円前後の初期投資が必要となります。
その理由は2つあります。
1つ目の理由として、大きなリターンが狙いにくいところにあります。
ETFは分散投資を行い、より長期的な積立運用で利益を狙う方法です。
元手が大きくなれば、その分リターンも増やしていくことができます。
株式や為替のように短期でハイリターンを狙う事は出来ないので注意しましょう。
2つ目の理由としては、売買手数料があげられます。
あまり安い金額で、繰り返し投資を行っていると、手数料を多く支払うことになります。
投資額が多くなるほど手数料の率が下がるので、まとまった金額で投資すると無駄が少ないです。
【2】配当金の自動再投資はできない
ETFで得た配当金(分配金)は、自動で再投資が行われません。
そのため、配当金を得たら自分で再投資していく必要があります。
配当金をそのまま投資に使うのではなく、ある程度上乗せしてまとまった金額で投資するようにすると、売買手数料も安く抑えることが可能です。
【3】上場廃止のために取引できなくなるリスクがある
株式と同様に上場廃止のリスクもあります。
ETFで上場廃止の見込みがあるものは、まず管理銘柄という分類に区分されます。
管理銘柄に区分されている間は通常通りの取引ができます。
しかし、その後上場廃止が決定し、整理銘柄に分類が移ると損失を避けたい為に売り抜けする人が増えます。
管理銘柄になった時点でポジションを閉じ、資金を守るのがいい手段であると言えるでしょう。
ETFでの資産運用が向いている人は?
ここまで、ETFのメリット・デメリットについて紹介しました。
では、ETFを運用するにあたって、どのような人が向いているといえるのでしょうか?
詳しく見ていきましょう。
【1】まとまった資金で簡単に分散投資したい初心者
ETFは、1銘柄を選んで買うだけで、市場全体に投資することが出来ます。
なので、会社に詳しくない方や投資の知識があまりない初心者の方でも比較的手を出しやすい資産運用方法であるといえます。
リターンをしっかりと得るためには、まとまった資金の準備が必要です。
しかし、「少額で試してみたい」と考える人にも、リスクが少ないという点ではオススメできます。
【2】インデックスを作る時間を他の投資に充てる上級者
通常、株式などの個別投資であれば、自分自身で「今自分が持っている金融資産の一覧」を作る必要があります。
しかし、ETFなどのファンド投資であれば、そういった管理を任せて分散投資ができ、空いた時間を他の投資に充てられます。
ある程度資産運用に慣れていて、これからどんどん利益を上げていきたい人にも、ETFは向いているのです。
少額資産運用の方法は、ETFの他にもある
今回、少額での資産運用方法としてETFを紹介致しました。
ですが、実はETF以外にも少額でできる資産運用方法があります。
- 区分マンション投資
- 太陽光発電ファンド
- 融資型クラウドファンディング
少額からでも運用可能な3つの方法について紹介していきます。
【1】一棟マンション投資より手間が掛からない「区分マンション投資」
区分マンション投資とは、その名の通り一棟のマンションをいくつかに区分けして、賃貸収入を得るというものになります。
物件によっては、1部屋からの融資も可能です。
初期費用が数千万円から数億円にもなる「一棟物件投資」に比べ、はるかに安い初期費用で始めることができます。
ただしその一方で、利益が低めであることと、そして利益が入居者の有無に左右されやすいことが、一棟マンション投資と比較した場合の、区分マンション投資のデメリットであることを理解しておく必要があります。
そのため区分マンション投資は、ひとり暮らしの方からの需要が常に高い物件をうまく選ぶこと、そして株やFXのように短期間で「儲かる話」ではないけれど長期的に安定収入を得ることのできる投資方法だということを、理解したうえで始めることが大切です。
【2】手堅くリターンを得られる「太陽光発電ファンド」
「手堅くリターンを得たい」「堅実な投資がしたい」と考える方には、太陽光発電投資がオススメです。
太陽光発電と聞くと、家の屋根に太陽光発電パネルを設置し、月々の発電量から使用分を差し引きして、余った電気を電力会社に売却するという方法を、思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。
太陽光発電ファンドは、少し異なります。
電力を売却する為の太陽光発電を行っている土地があり、それに対して複数の人がいくらかの投資を行い、利益を分配するという方式を採っています。
利回りも5%を超えるものが多く、「定期預金よりも良い」と考えて始められる方が多いようです。
太陽光発電ファンドはローリスクで堅実にリターンを得られるものですが、運用されている土地が山の中にあることが多いので、台風や地震など災害の影響を受けやすい事がリスクとして考えられます。
【3】企業に貸し付けをして利益を得る「融資型クラウドファンディング」
昨今、「クラウドファンディング」という言葉を耳にする方も増えてきているのではないでしょうか。
小規模なプロジェクトや、企業が商品開発を行っていくうえでぶつかるのが「資金の問題」です。
融資型クラウドファンディングは小規模プロジェクトや立ち上げて間もない企業、これから立ち上げを行う企業に対して資金を融資し、金利としてリターンを得るというものになります。
しかし、あくまでも企業への投資であるという点で、貸し倒れのリスクはどうしても発生してしまいます。
「絶対に元本が保証されているわけではない」という部分には注意が必要です。
最近では、融資先の企業が匿名表示する必要が無くなった為、「この案件に融資しても大丈夫なのか?」と、精査できるようになりました。
まとめ
今回は、ETFのメリット・デメリットと、運用に向いている人について紹介いたしました。
メリットを活かせそうな人・運用が向いていそうな人は、運用に取り組んでみる価値がありそうです。
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