1人暮らしの節約成功のコツは事前準備が9割│具体的な手順を紹介!

通帳をもってOKしている男性


「節約しなきゃなあ」と日々思いながら、結局実行できていない。食費を削ったり貯金を始めてみたりするも、継続ができない……。


こういった失敗は、あなたの意志が弱いのではなく
「事前準備と習慣化」が十分でなかったために起こります。


今回の記事では
「今度こそあなたが節約・貯金を成功するための成功手順」をご紹介します。また「過去に1人暮らしを経験した男女6名」にインタビューし、彼らが実践していたという節約方法もあわせてご紹介します。

 

1人暮らしで節約を成功するコツは、順序だてて計画的に取り組むこと

豚の貯金箱

1人暮らしの節約を成功させる秘訣は、ずばり「順序だてて計画的に取り組むこと」です。正しい手順どおりに計画を実行するだけで、自然とお金は貯まるようになります。


<お金が貯まる成功者の手順>


① 自分の収入から、目標と予算内訳を決める。
② 家計簿をつける
③ 給料から先回りで貯金する
④ 日々の節約を意識する
⑤ お金を置いておかず働かせる
⑥ 毎月収支の振替をする

それぞれの項目でどのような作業をするか、以下で順番にご紹介します。

 

節約のコツ① 自分の収入から、目標と予算内訳を決める

目的・目標を持つ

節約・貯金を成功させるために必ずすべきことが、「自分の収入と照らし合わせて、1カ月の目標貯金額と出費内訳を決めること」です。


目標設定が重要な理由は、見切り発車で節約をはじめてしまうと
「いくら貯めれば節約が成功したか」が不明瞭になってしまうからです。


例えば「1カ月に最低3万円は貯金しよう」と目標を決めて節約に取り組むのと「何となくお金が残ればいいや」と節約に取り組むのでは、仮に1カ月で2万円を貯金した際の「振り返り内容」がまったく異なります。前者であれば
「計画より1万円分も貯金額が少なかった。原因は何だろう?」と分析できますが、後者であればそもそもの目標額を決めていないので「2万円。まあ、こんなものか」と振り返りが終わってしまいます。

 

1カ月の目標貯金額ですが、理想は収入の15~20%ほどです。以下に収入額別にまとめましたので「自分は毎月どのくらい貯金すればいいのか」を確認してみましょう。

 

もし「15%が厳しい」という方も、まずは収入の10%を貯金するよう目標を立ててみてください。

 

1カ月の収入 13万円 15万円 18万円 20万円 23万円 25万円 28万円 30万円 33万円 35万円 38万円
10%を貯金 1万3000円 1万5000円 1万8000円 2万円 2万3000円 2万5000円 2万8000円 3万円 3万3000円 3万5000円 3万8000円
15%を貯金 1万9500円 2万2500円 2万7000円 3万円 3万4500円 3万7500円 4万2000円 4万5000円 4万9500円 5万2500円 5万7000円
20%を貯金 2万6000円 3万円 3万6000円 4万円 4万6000円 5万円 5万6000円 6万円 6万6000円 7万円 7万6000円

 

目標額を決めたら、次に予算の内訳を決めます。「収入から目標貯金額を引いて残った額」が1カ月のに使えるお金なので、以下の項目に沿って予算の内訳を決めていきます。


<1カ月の生活費項目>

・家賃
・食費
・光熱費
・通信費・スマホ代
・交通費・車代
・娯楽・交際費
・美容・衣服
・保険・ローン
・その他

住む地域や性別によって内訳に差異があるでしょうが、目安として家賃は収入の25%以下、食費(交際費は別)は10%以下にとどめるのがおすすめです。

(参考:女性が28歳までに知っておきたいお金の貯め方 著:中村芳子  より

 

節約のコツ② 家計簿をつける習慣をつける

家計簿


1カ月の目標貯金額と予算内訳が決まったら、次は日々の節約が目標通り進んでいるかを管理するために「家計簿」をつけましょう。


一体自分が
ひと月に、何の項目に、いくら支払っているかを見える化することで、次月以降の目標設定や予算内訳を決める際に、よりブラッシュアップされた計画を立てることが可能になります。


以下の記事で、
家計簿を続けるコツやおすすめの家計簿アプリなどを紹介しているので、ぜひこちらもチェックしてみてください。


⇒ 「資産運用のために始める「家計簿」| 基本のつけ方&オススメアプリを3つ紹介」

 

節約のコツ③ 給料から先回りで貯金する

「貯金したい額は、給料をもらってすぐに別口座へ分ける」ことも、貯金成功の重要なコツです。


理由は
「1カ月の予算に手を付ける前に、先回りで貯金する」ことで、ズルズルとお金を使いすぎてしまい、結局目標の額が貯められなかった…というリスクを防ぐためです。


事前に「生活費用の口座(給料口座)」「貯金用の口座」を別けて作っておき、給料が入金されたら自動的に、一定額が「貯金用の口座」に振り替えられるよう設定しておきます。

給料の振り分けの解説画像


そうすれば月の後半に予算額が少なくなってきても、自然と「残った予算の中でどうにかやりくりしよう」という思考になり、余分なお金を使わなくて済むようになります。

 

節約のコツ④ 日々の節約を実践(具体的な方法)

目標設定や口座振替といった準備が整ったら、実際に予算の内訳計画に基づいて生活をします。

以下に、過去1人暮らしを経験した男女6名に聞いた「実際にやって効果のあった節約方法」をまとめたので、ぜひ参考にしていただければと思います。

 

1. 固定費を下げる

固定費

まず目を向けるべきは、家賃や携帯料金、光熱費といった「毎月必ず固定でかかる費用の削減」です。出費の中で占める割合が多い、かつ一度削ればその後も自動的に出費を減らすことができるため、すべての支出のうち一番に見直してほしい項目です。

 

・スマホを大手キャリアから格安SIMへ移行する

まずは定番なのが、大手キャリアのスマートフォンを格安SIMへと移行し、固定費を下げるという方法です。乗り換える際は面倒ですが、場合によっては月の出費を3,000円~10,000円程度も減らすことが可能です。

以前は「au」でスマホを契約していましたが、数年前にUQモバイルへ乗り換えました。
もともと毎月8,000円だった通信費が、乗り換えで4,000円まで下げられました。
年間で48,000円の節約です。
(20代 男性社員)

 

・家賃交渉や条件を工夫して家賃を安く抑える

月の出費額のうち、大きな割合を占めるのが家賃です。それ故に家賃をなるべく抑えられれば、節約生活の難易度を一気に下げることができます。

いまの賃貸を選ぶときは、絶対に「この値段までに抑える」という予算目標を決めてから不動産屋に行きました。
事前に「自分が妥協できる条件」は何かを明確にしておくことも大切です。
また場合によっては仲介業者が家賃交渉をしてくれるので、気になった物件は駄目もとでも交渉をお願いすべきです。
(30代 女性社員)

 

・自転車通勤で交通費を下げる

健康的かつ、大きな節約につながるのが会社や学校までの移動手段を、公共交通機関から自転車にするという方法です。

前に一人で住んでいた際は、自宅から7~8km離れた会社に毎朝自転車で通っていました。
出勤日×往復交通費分の通勤手当がもらえたので、
1日で約400円、1カ月で約8,000円ほどの節約に。
運動にもなるので一石二鳥です!
(30代 男性社員)

 

2.食費は置き換え・工夫で効果を発揮

食事の写真

次に工夫したい項目が「食費」です。つい買ってしまうコンビニ食品や自販機のペットボトル、毎日の外食費などを見直すだけで、1カ月でみれば大きな節約効果が期待できます。

 

・お手軽さ重視で、積極的に自炊を取り入れる

1人暮らしの節約生活で自炊は欠かせません。毎日の買い物や料理が大変という方も「週末にまとめ買い・作り置き」をすることで、無理なく自炊を継続することができます。

1人暮らしのときは食費節約のために、4日分くらいのカレーを大量に作って、タッパ容器に入れて保存していました。
失敗せずに美味しく作れる上、冷蔵庫に入れておけば3~4日は保管することができるのでおすすめです!

(20代 男性社員)


・飲み物や嗜好品は、自宅から持参する

無意識に買いがちな毎朝のコーヒーや、チョコレートなどのお菓子類。1日の出費は200~300円でも、毎日が積み重なればそこそこの金額になります。

お茶や水などの飲み物は、自宅からペットボトルに入れて持参しています。
もともと500mlのペットボトルを1日2本は購入していたいました。
しかし1
カ月で考えると6,000~7,000円くらいの出費になっていたので、勿体ないと感じて改めました。
(40代 男性社員)

 

3.節税対策をする


税金

何気なく給料から引かれている税金も、年間で考えれば大きな出費です。「節税」と聞けばあまり馴染みのない印象ですが、ふるさと納税やNISA、iDeCoなどは誰でも簡単に取り組める節税対策です。

親の影響で数年前から「ふるさと納税」をしています。
私の場合は年収が約300万円なので
、年間で約38,000円ほどの控除を受けることができます。
実質、2,000円の負担で、1万円分くらいのお米やお肉などをもらっています。
トイレットペーパーなど生活必需品ももらえるので、便利ですよ。
(30代 女性社員)

 

節約のコツ⑤ お金を置いておかず働かせる 

株式投資イメージ

お金を増やすもう1つのコツは、資産を寝かせずに運用することです。


お金は基本的に置いていても増えません。「預金すれば増える」という時代も過去にはありましたが、現在の大手銀行口座の年利は‎0.002~3%ほど。つまり
100万円預けていても、1年でたった20~30円程度しか増えないのです。


「資産運用」と聞けば難しそうなイメージがありますが、初心者におすすめなローリスクのものもあります。以下におすすめの資産運用を3つまとめたので、自分に合うものから調べて取り組んではいかがでしょうか。

 

レベル1.投資信託

初心者にまずおすすめなのが「投資信託」です。世界中から集めた資金をファンドマネージャーという資産運用のプロが代わりに運用することで、資産が増えていく仕組みです。増額分は投資額に応じて、各々に分配されます。

多くは1万円程度で購入できる上、少額でもしっかり分散投資(株や債権、不動産など様々な投資先に投資すること)ができるので、リスクも少ないのが特徴です。


おすすめポイント

・プロが代わりに運用する
・リスクの分散が可能
・小額から始められる
・投資の知識がなくてもできる

 

レベル2.株式投資

次におすすめなのが「株式投資」です。危険なイメージを抱かれがちな「株」ですが、配当金や株主優待が受けられる上、案外少ない金額から始められるなど、実は初心者にメリットが多い投資の1つです。

例えば大手企業であっても10~20万円程度から購入できる株式はありますし、通常の10分の1の単位で売買できる「株式ミニ投資」といった個人投資家に優しいものもあります。


おすすめポイント

・購入時より値上がりしたタイミングで売れば利益になる
・配当金がもらえる
・株主優待が受けられる
・株式の勉強をすれば世間のお金の動きがわかる

 

レベル3.不動産投資

最後におすすめするのが「不動産投資」です。敷居が高い、金持ちしか参入できないと思われがちですが、実際は公務員、サラリーマンといった一般層にも人気の投資方法です。

長期的に安定的な収入を得られる上、ローンを組めば無理なく運用が始められる、さらには物件というかたちに残る資産が得られるなど、メリットも大きいです。

また面倒なイメージもありますが、実際は購入後の管理や運用、売却なども、全て管理会社に委託することが可能であるため、時間の無い人でも運用がしやすいという特徴があります。

 

おすすめポイント

・安定した収益を得ることができる
・常に値動きをチェックするなどの労力が少ない
・資産がかたちとして残る
・信頼できる不動産会社を選ぶことで、運用を任せられる

 

節約のコツ⑥ 毎月収支の振り返りをする

収支計算イメージ

貯金・節約を成功させるための手順で、最後に忘れてはならないのが「必ず毎月の収支を振り返ることです。

最初に計画した「目標貯金額」「予算の内訳」に対し、今月はどれだけ貯金ができたか、またどの項目にどれだけお金を使ったかなどを把握することで、次月の収支計画をより実現性の高いものにブラッシュアップできます。

例えば「私は1カ月の食費が高い」と思い込んでいたものの、蓋を開けてみれば「無意識にAmazonで2万円分のアイテムを購入していた」「動画サービスやアプリなど、継続課金サービスの合計が5,000円ほどあった」なんてこともあり得るでしょう。

 

自身の「お金を使うクセ」を見つけることは、今後の貯金・節約を計画するうえで非常に重要なことです。

まとめ

ポイントを示している女性

今回は「一人暮らしが節約・貯金を成功するための手順」についてご紹介しました。


<1人暮らしの節約・貯金 必勝手順>

① 自分の収入から、目標と予算内訳を決める。
② 家計簿をつける
③ 給料から先回りで貯金する
④ 日々の節約を意識する
⑤ お金を置いておかず働かせる
⑥ 毎月収支の振替をする


1人暮らしで節約を成功するための第一歩は、目標と予算を決めて適切な方法を習慣化することに尽きます。

ぜひ今回の記事を参考にして、失敗しない節約・貯金生活を実践してみてくださいね。

 

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