NISA、どの種類を選べばいい? | 一般NISA・つみたてNISA・ジュニアNISA
少額で資産運用をする人の強い味方と言えば、「NISA」です。
NISAにはいくつかの種類があり、その中で最も自分の資産運用プランに合うNISAを選ぶことが、効率よく貯蓄を増やしていくためのカギとなります。
今回は、NISAの種類とそれぞれの違いにクローズアップ。
「NISAにいろんな種類があるのは知っているけど、結局自分はどのNISAにすればいいの?」と、悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
【はじめに】 NISAとは?
この記事をご覧になっている人は、おそらくもうご存知かと思いますが、念のために「NISAとは何か?」を簡単におさらいしておきましょう。
NISAとは、個人投資家向けの税制優遇制度のこと。
「NISA口座(非課税口座)」内で、毎年一定金額の範囲内で購入したこれらの金融商品から得られる利益が非課税になる、つまり、税金がかからなくなる制度です。
— 引用 : 金融庁『NISAとは?』
- 配当金や売却益に税金がかからない
- 確定申告をしなくていい
- NISA口座を扱う証券会社によって特典がある ……etc
上記のようなメリットは、資産運用へのハードルを下げてくれています。
もっと詳しくNISAについて知りたい人は、下記コラムを併せてご覧ください。
NISAの選び方 | 3つの種類の中で自分に1番合うのはどれ?
- 一般NISA
- つみたてNISA
- ジュニアNISA
2019年時点で、上記3種類のNISAがあります。
他の人が「NISA」とだけ言っているものは、厳密に言うと「一般NISA」を指していることが多いです。
それぞれの違いは大きく、先に述べたように資産運用の「目的」や「運用額」、そして「選びたい投資方法」によって、有効に使えるNISAの種類はまったく異なるのです。
一般NISA・つみたてNISA・ジュニアNISA、それぞれの特徴をとらえて、自分に1番向いているNISAを選びましょう。
【注意】年齢によって選べるNISA・選べないNISAがある
ここで述べる「NISAの種類の選び方」は、”自分の資産運用スタイルを基準にする”ことを想定しています。
自分の計画とは関係なく、年齢によって選べるNISAと選べないNISAがあるので、最初に確認しておきましょう。
- 一般NISA ⇒ 20歳以上
※口座を開設する年の1月1日時点で20歳の誕生日を迎えている- つみたてNISA ⇒ 20歳以上
※口座を開設する年の1月1日時点で20歳の誕生日を迎えている- ジュニアNISA ⇒ 0歳~19歳
ジュニアNISAについては、口座名義者の年齢が「0歳~19歳」の必要があるだけで、実際に資産を運用したりNISA専用口座を管理するのは、親権者でも構いません。
「一般NISA」は資産運用金額が大きく、“選ぶ楽しみ”を重視したい人向き
- 資産運用金額が大きい人
- 投資方法の選択肢を広く持ちたい人
- 投資信託で自由な銘柄選びを楽しみたい人
つまり一般NISAは、資産運用金額が大きく、“選ぶ楽しみ”を重視したい人との相性がいい制度です。
以下で、さらに詳しく見ていきましょう。
資産運用金額が大きい人と一般NISA
NISAは、平たく言うと少額で資産運用する人を助けるための制度。
NISA専用口座内の税金がかからないお金(=非課税枠)には、NISAの種類によってそれぞれ異なる「上限」があります。
一般NISAの非課税枠の上限は「1年で120万円」ですが、これは後述する他の種類のNISAと比較して、1番大きいです。
投資方法の選択肢を広く持ちたい人と一般NISA
- 国内株式
- 海外株式
※外国所得税はかかることに注意 - 投資信託
- ETF(上場投資信託)
- REIT(不動産投資信託)
上記は、一般NISAによって非課税対象になる、投資方法の例です。
見ての通り、一般NISAを適用できる投資方法の幅はとても広く、「自分が知っている資産運用方法なら全部対象だ!」という人も少なくないでしょう。
未だどの方法で資産運用していくか決めていない人や、複数の資産運用方法を試して分財投資を行いたい人にピッタリなのです。
【注意】金融機関によって、どの資産運用方法が非課税なのか異なる
NISA専用口座を開設する金融機関によって、どの投資方法が非課税の対象になるか異なります。
例えば、『京葉銀行』では2019年9月現在、一般・つみたて共にNISA専用口座の非課税対象は「株式投資信託」のみです。
あとから金融機関の変更手続きをしなくてもいいように(=一般NISAは1人1口座しか開設できません)、自分の試してみたい投資方法が“すべて”非課税対象に含まれているかどうか、口座を開設する前に確認することが必須でしょう。
投資信託で自由な銘柄選びを楽しみたい人と一般NISA
一般NISAが「投資信託」において、非課税対象にしている銘柄の種類は実に豊富。
その数おおよそ、6000以上もあるのです。
“選ぶ楽しみ”が大きく、なんでも選択肢はたくさん用意しておいてほしいタイプの人は、一般NISA・投資信託の銘柄の多さを、魅力に感じることと思われます。
「つみたてNISA」は低リスクな運用をコツコツ長期的にしたい人向き
- 長期的な資産運用をしたい人
- 投資信託で安心できる銘柄を選びたい人
- コツコツと貯金の感覚で資産運用したい人
2018年1月にスタートしたばかりのつみたてNISAは、低リスクな運用をコツコツ長期的にしたい人に向いた種類のNISAです。
以下で、さらに詳しく見ていきましょう。
長期的に資産運用をしたい人とつみたてNISA
一般NISAの運用可能期間は5年、一方でつみたてNISAの運用可能期間は20年です。
- つみたてNISAにおける、1年の非課税枠の上限は「40万円」
⇒ 20年フルに活用すると「800万円」税金がかからない- 一般NISAにおける、1年の非課税枠の上限は「120万円」
⇒ 5年フルに活用すると「600万円」税金がかからない
つまり、非課税枠の“総額上限”は、つみたてNISAが一般NISAよりも「200万円」多いため、1年で資産運用する額が少なくても長く続けることが前提なら、つみたてNISAの方が節税面ではお得ということが言えます。
つみたてNISAは、中年期以降に訪れることが多い、お金がかかるライフイベント(マイホーム購入・自身や親の入院介護・子どもの大学入学など)のため、コツコツ貯蓄をする20代・30代に向いています。
ただ、老後の生活に備えて、40代・50代からつみたてNISAを活用する人も少なくありません。
投資信託でなるべく安心できる銘柄を選びたい人とつみたてNISA
一般NISAで選べる投資信託の銘柄は、約6000種類と豊富であるのに対し、つみたてNISAで選べる投資信託の銘柄は、約160種類と一気に数を減らしています。
この選択肢の少なさを一見して“デメリット”と感じる人も多いとは思いますが、ちょっと視点を変えてみると、選択肢の少なさは逆に“メリット”でもあることにも気付けます。
つみたてNISAで選べる約160の投資信託の銘柄は、金融庁が定めた厳しい条件をクリアして厳選されたもの。
「長期安定運用できるのか?」という視点で審査されて残った銘柄ですから、どれを選んでも比較的破綻リスクは少ないのです。
たくさん選択肢があると悩んでしまう人や、資産運用の初心者なので選択肢は少なくてもいいから、リスクの低さを重視したい人に、つみたてNISAは向いていると思われます。
コツコツと貯金の感覚で資産運用したい人とつみたてNISA
つみたてNISAの月々投資額の目安は、1年の非課税枠を12ヶ月で割った単純計算で、33,000円です。
人によるところでもありますが、「毎月3万円メインバンク以外に貯金する」と考えると、そんなに無理のない感じがします。
まずは貯金の感覚で資産運用を始めていきたい人に、つみたてNISAが向いています。
「ジュニアNISA」は、贈与も含めて子どものための貯蓄をしたい人向き
- 子どもの将来のために資産運用がしたい人
- 祖父母などから子どもに資産移転(贈与)したい人
最後に説明するNISAの種類は「ジュニアNISA」。
ジュニアNISAは、贈与も含めて子どものための貯蓄をしたい人のためにあります。
子どもの将来のために資産運用がしたい人とジュニアNISA
この記事の始めのほうでも述べましたが、ジュニアNISAは未成年の子どもの名義でNISA専用口座を開設して、親が管理を行うものです。
一般NISAでも、“子どものため”に資産運用をしている人は数多くいますが、「ジュニア」とはっきり銘打たれた子ども名義のNISA専用口座を扱うことで、より“子どものために”という目的意識がつきやすくなるのではないでしょうか。
それが株式の銘柄選びなど、資産運用の方針に影響するかもしれません。
祖父母などから子どもに資産移転(贈与)したい人とジュニアNISA
ジュニアNISA専用口座は、子ども本人の名義なので、正式な贈与としての資産移転が可能です。
ジュニアNISAの非課税枠は、「1年で80万円」です。
例えばこの上限額いっぱいに、毎年祖父母からの資産移転(=いわゆる生前贈与)を行うこととしても、「1年で120万円」以上の贈与があった時に発生する、贈与税はかかりません。
非課税で少しずつ、子どもに資産を渡していくことが可能なのです。
【ちなみに】3種類の「NISA」に共通していること
- 売却益が非課税
- 配当金や分配金が非課税
自分に合ったNISAの種類で効率的な資産運用を行おう
- 「一般NISA」は、資産運用金額が大きく“選ぶ楽しみ”を重視したい人向き
- 「つみたてNISA」は低リスクな運用をコツコツ長期的にしたい人向き
- 「ジュニアNISA」は、贈与も含めて子どものための貯蓄をしたい人向き
以上、3種類のNISAの違いと、そこから考える“向いている人”について、説明しました。
非課税枠の上限額や対象商品、運用可能年数などに分かりやすい違いがあるので、NISAを選ぶ時にはぜひ、各NISAの特徴をしっかり確認しておくことを推奨します。
自分の資産運用の目的にあったNISAを活用し、効率の良い少額資産運用を目指しましょう。
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