【資産運用】FXのメリットとデメリット | 初心者向け通貨とは?
資産運用方法の1つである「FX」。
本記事は、資産運用初心者向けにFXのメリット・デメリットを分かりやすく解説しています。
“どの種類”のFXがいいのか知りたい人や、新型コロナウイルス感染症の影響がFXにどう影響しているのか知りたい人まで、ぜひご参考にして下さい
FX(外国為替証拠金取引)とは?
FX(外国為替証拠金取引)とは、円・ドル・ユーロなど、ある種類の通貨を別の種類の通貨に交換して利益を生む資産運用方法のこと。
海外旅行に行かれた経験がある人なら、日本円を旅行先で使える通貨に両替したことがあると思います。この仕組みを使って、お金を稼ぐイメージですね。
株価などと同じように、各通貨の価値は常に変動しており、FX投資家はその変動を見極めながら取引を進めていくことになります。
FXの利益と損失のカギを握る“為替レート”
例えば為替レートが100円の時に1ドルを購入し、その後に為替レートが110円になったタイミングで円にもどせば1ドルにつき10円が、120円になったタイミングで円にもどせば1ドルにつき20円が……というように利益が確定していきます。
損失が確定するプロセスは、上記の“逆”。為替レートが90円まで下がった状態で円にもどせば、1ドルにつき10円の損失が確定します。
FXで資産運用をする5つのメリット
FXはその仕組み自体が独特であるゆえに、他の資産運用方法にはないメリットがあります。
なかでも代表的な5つのメリットを、以下でそれぞれ説明していきましょう。
- レバレッジを利用し少額で大きな投資ができる
- 為替レートが下がる時期でも利益が期待できる
- スワップポイント(2つの通貨の金利差)で利益が期待できる
- 平日ほぼ24時間取引ができる
- 外貨預金と比べると取引手数料が安い
【1】レバレッジを利用し少額で大きな投資ができる
FXでは金融機関に預ける証拠金を担保とし、お金を借りて取引を行います。ここで大きな梃(てこ)入れ、すなわちレバレッジを利用することができるのです。
“レバレッジ1倍”が、証拠金と同じ金額のお金を借りることで、FXの会社では“レバレッジ最大25倍”としているところが多いです。
つまり、最大値のレバレッジを活かせば、仮に証拠金(初期の自己資金)が10万円だけでも、250万円のお金を借りて大きな投資をできることになります。
仮にレバレッジ1倍の状態で1万円の利益なら、レバレッジ25倍の状態で25万円の利益が得られます。
こうして、本来の少額投資では生まれにくい大きな利益を得られることが、FXレバレッジ活用の最大の強みですが、一方で注意しないと大きな損失が生まれることも……。
これについては、後ほど『FXで資産運用する3つのデメリット』の項目で詳しく説明します。
【2】為替レートが下がる時期でも利益が期待できる
株式投資などと違い、“売りから入る運用”が可能なことが、FX独自の強みです。
FXの証拠金をもとに借りるお金は、通貨の直接購入費用に限らず、通貨の自由な売買に充てることができます。
例えば、証拠金が日本円であっても、最初にドルを借りて売れるということです(ドル購入のための日本円を借りるというフローがない)。
1ドル100円の時期に売った1ドルを、1ドル90円の時期に買い戻せば10円の利益が生まれます。
上記の仕組みを利用すれば、為替レートが下がる時期(下降トレンド)でも、うまく利益を出すことが可能。
景気や株式市場の低迷の影響を受けやすい他の資産運用方法では、なかなかできないことです。
【3】スワップポイント(2つの通貨の金利差)で利益が期待できる
スワップポイントとは、2つの通貨の金利差のことを差します。
金利の低い国の通貨で金利が高い国の通貨を購入し、それを持ち続けると“金利によるプラス”が生まれ、それが(双方の通貨の金利変動がない限り)継続するわけです。
現状、日本円の金利はとても低いため、他の通貨との交換でスワップポイントを得られる可能性は高いです。
【4】平日ほぼ24時間取引ができる
FXの取引は、平日ほぼ24時間行うことが可能です。
日中忙しいビジネスパーソンにとって、取引できる時間帯が広いことは、かなり助けになります。
【5】外貨預金と比べると取引手数料が安い
外貨預金とFX、同じ外貨を扱うカテゴリーのなかでFXが優れている点は、取引手数料が安いこと。
通貨にもよりますが、外貨預金手数料の10分の1~100分の1程度まで、抑えることが可能とされています。
FXで資産運用をする3つのデメリット
資産運用において、メリットがあればデメリットがあるのは定石。もちろん、FXにおいても例外ではありません。
以下、FXで資産運用をするなら気を付けたい、3つのデメリットをそれぞれ解説しています。
- レバレッジをかけたせいで大損をするリスクがある
- 寝て起きて見たら、為替レートが大変動しているおそれがある
- 参加者が幅広く、値動きの特性を掴みにくい
【1】レバレッジをかけたせいで大損をするリスクがある
先ほど、『FXで資産運用をする5つのメリット』の項目で、レバレッジをかけることにより少額でも大きな投資ができ、大きな利益を得られる可能性について触れました。
しかしその一方で、少額で大きな損失をこうむる可能性もはらむことになります。これが、FX投資の大きなデメリットです。
メリットの項目で挙げた例に照らせば、1倍のレバレッジなら1倍で済んだ損失が、25倍のレバレッジなら25倍の損失になってしまいます。
要は、レバレッジを強くかけたFXは“ハイリスク・ハイリターン”の投資になるということ。無理なレバレッジは、推奨されていません。
【2】寝て起きて見たら、為替レートが大変動しているおそれがある
「24時間為替レートが動き続け、取引も動いている」という、FXの特徴ゆえの“不安”もデメリットとして挙げられるでしょう。
こまめに為替レートを確認している人でも、24時間つきっきりで見られるわけではありません。
寝て起きて為替レートを確認したら、為替が急変しているケースは珍しくないでしょう。
国内外の政治経済の影響を受けて一変してしまうのが為替であり、目を離している隙がないことに負担を感じる人も多いのです。
【3】参加者が幅広く、値動きの特性を掴みにくい
FXの参加者は、他の資産運用方法と比較しても、かなり幅が広い傾向があります。
そのうえ、時間帯によってメイン層が変わってくるため、値動きの特性がなかなか掴みにくいです。
資産運用の初心者が値動きの特性を掴み、成功確率を上げていくまでには、相当の時間がかかる覚悟が必要です。
資産運用初心者に向いている通貨ペアとは?
資産運用の初心者にも向いているFXの種類=通貨ペアとは、どんなものでしょうか?
それを導き出すため、以下初心者向けの通貨ペアの条件をいくつか挙げてみました。
- 流動性が高い
- スプレッド(実質的な手数料)が狭い
- 情報量が多い
これらに当てはまるのが、やはり世界的通貨の「米ドル」です。
日本で暮らしている人にとっては、米ドル / 日本円が1番情報を得やすく、手堅いFX取引となり得るでしょう。
新興国通貨のFXは投資に慣れないうちは手を出さず、アメリカなど先進国通貨のFXで経験を重ねてから、フィールド拡大を視野に入れることを推奨します。
“コロナショック”がFX運用にあたえた影響
2020年新型コロナウイルス感染症の拡大は、人的、そして経済的に大打撃を与え続けています。
FXに関しては、テレワークで自宅にいる時間が増えたことにより、アクティブユーザー数が増え、デイトレードの頻度は活発になったとの見方があります。
その一方で、「為替市場の不安定さに警戒すべき」という意見が強く、FX証券会社によって慎重な取引を求めるアナウンスを行っています。
もともとのFXがはらんでいるリスク、「いつ急変するか分からない」がより顕著になっているのが今の状況で、それがいつ落ち着きを見せるのかは未だ誰にも分かりません。
まとめ
以上、FXのメリット・デメリットを、2020年の現状も踏まえてお伝えしました。
資産運用初心者にとって1番重要なポイントは、“FXで少額投資・ハイリターンを狙おうとすると、ハイリスクが生じる”ことではないでしょうか。
“少額を少額のまま”コツコツ運用していくなら、他の少額資産運用方法と同様に扱えますが、一攫千金を狙おうとすると一気に危なくなります。
資産運用初心者は、メジャーな通貨で無理なレバレッジをかけないことを、FX運用のルールにするといいでしょう。
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